精神科治療と鍼灸を併用した長期症例
70代男性|日常生活を送れるようになるまでの経過
精神科で統合失調症の治療・服薬を継続されている70代男性の症例です。
初めて施術を開始した頃は、日中のほとんどを寝て過ごし、「苦しい」「しんどい」と繰り返し訴えていました。
幻覚や妄想、まとまりにくい発言がみられ、ご家族との会話が成立しないことも多く、買い物や家事などの日常生活を送ることも困難な状態でした。
当院で行った施術
精神科での治療を継続しながら、お身体の状態や脈を確認し、自律神経を整えることを目的とした鍼灸施術を継続しました。
施術開始後すぐに大きな変化が現れたわけではありませんでしたが、約2〜3年ほど継続した頃から少しずつ変化がみられるようになりました。
少しずつ現れた変化
- 日中に起きて過ごせる時間が増えた
- 「苦しい」「しんどい」と訴える回数が減少した
- ご家族との会話が成立するようになった
- 笑顔がみられるようになった
- 買い物や家事などの日常生活が送れるようになった
短期間で劇的に変化した症例ではありませんが、長期間継続して施術を行うことで、少しずつ生活の質(QOL)の向上がみられました。
東洋医学的な状態を確認しながら施術を行っています
当院では、病名だけで施術内容を決めることはありません。
東洋医学では、脈やお腹の状態、お身体全体のバランスなどを確認し、その方の状態に合わせて施術を組み立てます。
精神科へ通院されている方でも、自律神経の状態、睡眠、お身体の緊張、疲労感など、一人ひとり現れる状態は異なります。
そのため、脈や腹部、お身体全体の状態を確認しながら、自律神経を整えることを目的として鍼灸施術を行っています。
病名だけを見るのではなく、お身体全体の状態を確認し、日常生活を少しでも送りやすくすることを目標に施術を行っています。
この症例から感じたこと
この症例では、精神科での治療を継続しながら、鍼灸施術を長期間併用することで、ご本人の日常生活に大きな変化がみられました。
当院では、症状だけをみるのではなく、生活の質(QOL)の向上を大切にしています。
ご本人が笑顔で過ごせる時間が増えること、ご家族と会話ができること、買い物や家事などの日常生活を送れることも、非常に大切な変化だと考えています。
これからも、お一人おひとりのお身体の状態を丁寧に確認しながら、自律神経を整えることを目的とした鍼灸施術を行ってまいります。
※本症例はご本人・ご家族の同意を得たうえで掲載しています。
※施術の経過や感じ方には個人差があり、すべての方に同様の結果が得られるものではありません。
※精神科へ通院中の方は、主治医による治療・服薬を継続したうえでご相談ください。
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