症例

うつ病で4回目の休職。妻の勧めで来院し約5か月で職場復帰へ|五十肩・中途覚醒にも変化した50代男性

今回は、うつ病による体調不良で休職されていた50代男性の経過をご紹介します。

これまでにも休職を経験されており、今回を含めて4回目の休職でした。

来院当初は心身の不調だけではなく、首・肩・背中の強い張り、右肩の五十肩による痛みと動かしにくさ、倦怠感、中途覚醒など、身体にも複数の不調がみられていました。

施術を続けながら身体の状態や日常生活の変化を確認し、通院開始から約5か月後に職場へ復帰されました。

また、右肩については初回の施術前後だけでなく、その後も継続して状態を確認しています。

初回来院日は2026年2月22日
直近の記録は2026年9月12日です。

約6か月半にわたり、右肩関節の動きについても経過を追っています。


奥様が先に当院へ来院されました

ご主人が当院へ来られるきっかけになったのは、先に施術を受けられていた奥様でした。

奥様自身も身体の不調に悩まれ、以前には別の鍼灸院へ通われた経験があったそうです。

その当時は、その時につらい状態を和らげてもらうという感覚はあったものの、通院を続ける中で身体が良い方向へ変わっていく実感はあまり得られなかったとのことでした。

その後、当院で施術を受け、ご自身の身体の変化を感じられた奥様は、帰宅後、ご主人に、

「技術が凄い鍼灸院やったから、あなたも絶対通ってほしい!」

と勧められました。

そのことが、ご主人の来院につながりました。


ご主人は4回目の休職中。五十肩にも悩まれていました

当時、ご主人はうつ病による体調不良で休職されていました。

これまでにも休職を経験されており、今回が4回目でした。

また、心身の不調だけではなく、右肩の五十肩にも長く悩まれていました。

痛みが強い時には整形外科を受診し、注射などの治療も受けておられたとのことです。

しかし、その後も肩の痛みや動かしにくさが残り、夜には寝返りを打つこともつらく、十分に眠れない時期もありました。

初回来院時には、

  • うつ病による心身の不調
  • 首・肩・背中の強いこりや張り
  • 右肩の痛み
  • 右肩関節の可動域制限
  • 倦怠感
  • 夜間の中途覚醒

などがみられました。

当院では、「うつ病だから精神面だけ」「五十肩だから肩だけ」と分けて考えるのではなく、その日の身体の緊張や関節の動き、睡眠、日常生活の状態なども確認しながら施術を行いました。


初回施術前後で確認した右肩関節の変化

初回来院日の2026年2月22日

施術前に右肩関節の動きを確認し、施術後に同じ動作をもう一度確認しました。

腕を横から上げる動作(外転)

初回来院時の施術前後に右腕を横から上げた外転動作の比較写真

初回来院時の右肩外転|施術前と施術後

施術前は、右腕を横から上げる動作が肩の高さ付近で制限されていました。

施術後に同じ動作を確認すると、施術前より高い位置まで腕を上げられる状態へ変化していました。


腕を前から上げる動作(屈曲)

初回来院時の施術前後に右腕を前から上げた屈曲動作の比較写真

初回来院時の右肩屈曲|施術前と施術後

腕を前方から上げる動作についても、施術前後で可動域に変化がみられました。

施術を終えて帰宅された後、ご主人は奥様に、

「見て、腕がこんなに上がる!!」

と、何度も腕を上げて見せていたそうです。

奥様が先に当院で身体の変化を感じ、ご主人にも施術を受けてほしいと勧めた。

そして今度は、ご主人自身も初回の施術後に、自分の身体の変化を実感されました。


初回だけではなく、その後も右肩の状態を確認

初回に肩の動きが変化したからといって、それだけで経過を判断しているわけではありません。

その後も通院を続けながら、右肩関節の状態を継続して確認しました。

初回が2026年2月22日

直近の確認が2026年9月12日です。

約6か月半の経過を比較すると、右肩関節の動きにも変化が確認できます。


① 腕を前から上げる動作(屈曲)

2026年2月22日と9月12日の右肩関節屈曲動作を比較した写真

右肩関節の屈曲動作|2026年2月22日 → 9月12日

初回来院時と9月12日の状態を比較すると、前方から腕を上げられる範囲が広がっています。


② 腕を後ろへ動かす動作(伸展)

2026年2月22日と9月12日の右肩関節伸展動作を比較した写真

右肩関節の伸展動作|2026年2月22日 → 9月12日

腕を後方へ動かす伸展についても、初回来院時から継続して確認しています。

9月12日には、初回時と比較して後方へ動かせる範囲にも変化がみられました。


③ 腕を横から上げる動作(外転)

2026年2月22日と9月12日の右肩関節外転動作を比較した写真

右肩関節の外転動作|2026年2月22日 → 9月12日

初回来院時には、右腕を横から上げる動作が肩の高さ付近まででした。

9月12日には、右腕を頭上近くまで上げられる状態になっています。

このように右肩については、初回施術直後の変化だけでなく、その後約6か月半にわたって経過を確認しています。


奥様が思わず「二度見」した背中の変化

変化がみられたのは右肩だけではありません。

来院当初、ご主人の首・肩・背中には強い張りがみられていました。

通院を重ねる中で、毎日一緒に生活されている奥様も、ご主人の身体の違いに気づくようになりました。

いつもパンパンに張っていたご主人の背中の張りがかなり収まっており、思わず二度見するほどだったとのことです。

施術室で確認する身体の状態だけでなく、ご自宅でご家族が気づく変化も、経過をみていくうえで大切だと考えています。


それまでにも、さまざまな方法を試されていました

奥様は以前、別の鍼灸院へ通われた経験がありました。

ご主人は五十肩に対して整形外科で注射などの治療を受けていました。

また、ご夫婦とも身体がつらい時にはマッサージを利用することもあったそうです。

当院へ通うようになってからは、ご夫婦ともマッサージへ通わなくてもよくなったとのことでした。

もちろん、整形外科や他の施術そのものを否定するものではありません。

今回のご夫婦の場合は、それまで身体の不調に対してさまざまな方法を試してきた中で、奥様がまず当院で自分自身の身体の変化を感じられた。

その経験から、

「技術が凄い鍼灸院やったから、あなたも絶対通ってほしい!」

とご主人に勧められました。

そして、ご主人も実際に施術を受け、自分の身体の変化を確認しながら通院を続けられました。


中途覚醒の回数も減少

睡眠については、来院当初、夜中に何度か目が覚める中途覚醒がありました。

通院を続ける中で、中途覚醒の回数も減少していきました。

当院では、単に「眠れていますか」と確認するだけではなく、

  • 夜中に何回目が覚めるか
  • 朝起きた時の状態はどうか
  • 日中の倦怠感はどうか
  • 日常生活にどの程度影響しているか

なども確認しています。


表情が増え、冗談も言えるように

身体だけではなく、ご家庭での様子にも変化がみられていました。

奥様から見ても、

少しずつ表情が増え、冗談も言えるようになってきた

とのことでした。

施術室の中で身体がどう変化したかだけでは、患者様の生活のすべてを見ることはできません。

表情が増える。
会話が増える。
冗談を言えるようになる。
眠れる時間が変わる。

こうした実際の日常生活の変化についても、ご本人やご家族のお話を聞きながら経過を確認しています。


今回を含め4回目の休職。そして約5か月で職場復帰へ

今回の患者様は、これまでにも休職を経験されており、今回を含めると4回目の休職でした。

身体の状態、睡眠、日常生活の様子などを確認しながら施術を続けていきました。

そして、通院開始から約5か月。

職場へ復帰されました。

ただし、職場に戻ることだけが最終的な目標ではありません。

復職すると、

  • 通勤
  • 仕事量
  • 人間関係
  • 睡眠時間
  • 身体的・精神的な疲労

など、休職中とは異なる負荷が再びかかります。

そのため職場復帰後も通院を続け、睡眠や疲労、身体の緊張、右肩の状態などを確認しています。

2026年9月12日の右肩関節の写真も、職場復帰後も経過を追っている中で撮影したものです。


施術直後だけではなく、その後の生活がどう変わるか

今回の症例では、

  • 初回施術後に右肩関節の可動域が変化
  • 約6か月半にわたり右肩の経過を確認
  • 首・肩・背中の張りにも変化
  • 中途覚醒の回数が減少
  • ご家族から見ても表情や会話に変化
  • 通院開始から約5か月で職場復帰

という経過がありました。

当院が大切にしているのは、施術をした直後に身体が変化したかどうかだけではありません。

その後、身体の状態がどう変化していくのか。

そして、

睡眠や日常生活、仕事などがどのように変わっていくのか。

そこまで継続して確認していくことを大切にしています。


心身の不調と身体症状を一緒に抱えている方へ

心身の不調が続いている方では、

  • 強い肩こりや身体の緊張
  • 倦怠感
  • 睡眠の不調
  • 動悸
  • 吐き気
  • めまい
  • 身体の痛み

など、さまざまな身体症状を同時に抱えていることがあります。

当院では、今回のようなうつ病に伴う心身の不調だけでなく、パニック障害、統合失調症、自律神経に関わる不調などで医療機関の治療を受けながら来院されている方の症例もあります。

それぞれ、病名だけを見るのではなく、実際の身体の状態と、その後の日常生活の変化まで確認しながら経過をみています。

▶ その他の施術症例はこちら

〖症例一覧ページURL〗

当院では、精神科・心療内科をはじめとした医療機関での治療を否定したり、服薬の中止を勧めたりすることはありません。

必要な医療を受けながら、身体の状態を確認し、鍼灸としてできることを行っていきます。

心身の不調とともに、肩こり、倦怠感、睡眠の問題、身体の緊張や痛みなどが続いている方はご相談ください。

 

はりきゅう専門 澤田鍼灸院

「執筆・監修:澤田侑輝(はり師・きゅう師)|院長紹介はこちら」

 

※本記事は一症例の経過をご紹介したものであり、すべての方に同様の経過や変化を保証するものではありません。
※施術による変化や必要な期間・回数には個人差があります。
※職場復帰には医療機関での治療、患者様ご本人の回復経過、職場環境などさまざまな要因が関係します。鍼灸施術のみとの直接的な因果関係を示すものではありません。
※精神科・心療内科等で治療中の方は、薬の中止・変更を自己判断で行わず、主治医にご相談ください。

 

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