今回は、約7年前から眠りの浅さや中途覚醒をはじめ、動悸、息苦しさ、身体の緊張、発汗、身体に熱がこもるような感覚、音への過敏さなど、複数の不調が続いていた30代男性の経過をご紹介します。
初診は2026年3月22日。以降、週1回程度で施術を行い、現在まで約6か月にわたり、施術直後の身体の変化だけではなく、睡眠、仕事、外出、休日の過ごし方、発汗、排便など、日常生活の変化も継続して確認しています。
すべての症状がなくなったわけではありませんが、本人からは、睡眠や日中の疲労感、音への過敏さ、発汗・熱感、外出時の過ごし方などについて、初診時とは異なる変化が報告されています。
※本症例は患者本人の許可を得て掲載しています。
※本記事は一症例の臨床経過を紹介するものであり、すべての方に同様の経過や結果を保証するものではありません。身体の状態や必要な期間・回数には個人差があります。

2026年3月22日の初診から約6か月間に本人から報告された主な変化を時系列で整理
初診時の状態|約7年前から複数の不調が続いていた
30代男性、会社員。
本人のお話では、約7年前から複数の不調が続いていました。
- 眠りが浅い
- 夜中に目が覚める
- 動悸
- 息苦しさ
- 身体の緊張・こわばり
- 倦怠感
- やる気が出にくい
- 喉が詰まるような感覚
- 声を出す際に力が必要
- 発汗
- 身体に熱がこもるような感覚
- 排便の不調
- 電車・美容室・人混みなどで周囲の音が気になりやすい
- 休日も活動しにくい
睡眠だけではなく、呼吸、動悸、身体の緊張、発汗、疲労、胃腸の状態、周囲の音への反応など、複数の症状が重なっている状態でした。
そのため当院では、「何時間眠れたか」「夜中に何回目が覚めたか」という睡眠の状態だけでなく、朝の身体の状態、日中の活動性、呼吸、身体の緊張、外出時の状態、休日の過ごし方なども含めて経過を確認することにしました。
初診から約3週間|睡眠以外にも変化を報告
2026年4月12日、初診から約3週間後、本人から次のような変化が報告されました。
- 動悸を以前ほど意識しなくなった
- 呼吸が以前よりゆっくり、深くなったように感じる
- 首・肩周囲のこわばりが軽くなった
- 休日に身体を動かしやすくなった
- 話す際に以前ほど力まなくなった
- 夜中に目が覚める回数が減った
施術直後の変化だけで判断せず、その後の日常生活がどのように変化しているかを確認しながら施術を継続しました。
約4週間後|排便・疲労感・朝の切り替えにも変化
4月19日頃には、本人から、排便について以前は2~3日に1回程度だった状態から、1日1回程度のペースになってきたとの報告がありました。
また、睡眠をとることで疲労感がある程度抜け、翌日まで引きずりにくくなってきたことや、朝も以前より切り替えて起き上がりやすいという変化が報告されました。
睡眠については、単に睡眠時間だけを見るのではなく、「睡眠で休養がとれている感覚」も重要な指標の一つです。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、睡眠時間に加えて睡眠休養感を確認する重要性が示されています。
▶ 厚生労働省「睡眠対策・健康づくりのための睡眠ガイド2023」
約3か月後|外出時の緊張・発汗などを継続して確認
経過を確認する中で、電車、飲食店、美容室など、以前は緊張や焦りを感じやすかった場面でも、以前ほど強く意識しなくなってきたとの報告がありました。
発汗についても、汗をかくこと自体はあるものの、以前より落ち着くまでの時間が短くなったように感じるとのことでした。
また本人からは、「動く」と「休む」の切り替えが以前よりしやすくなったという趣旨の変化も報告されました。
周囲の方からも、以前と比べて表情が柔らかくなり、落ち着いて見えると言われる機会が増えたとのことでした。
音への過敏さ|気づけば約2か月イヤホンを持ち出していなかった
初診時には、電車や人混みなどで周囲の音が非常に気になり、外出時にはほぼ常にイヤホンを使用していました。
その後、本人が日常生活を振り返った際、「気がつくと、ここ2か月ほどイヤホンを家から持ち出していなかった」ことに気づかれました。
意識してイヤホンを使わないようにしていたわけではなく、公共交通機関や人の多い場所でも、以前ほど周囲の音を気にせず過ごせる場面が増えたとのことでした。
こうした変化は数値だけでは把握しにくいものですが、本人の日常生活がどのように変わっているかを見るうえで、大切な経過の一つとして確認しています。
発汗・身体の熱がこもる感覚の経過
初診時には、汗が出やすいことや、身体に熱がこもるように感じることも大きな悩みの一つでした。
その後は、暑さで発汗した場合でも、日陰に入る、涼しい場所へ移動するといった環境の変化に伴って、汗や身体のほてりが以前より落ち着きやすくなったとの報告がありました。
長期連休など、以前は体調を崩しやすかった時期についても、比較的スムーズに過ごせたとのことでした。
約6か月時点|睡眠・日中の眠気・疲労感の最近の経過
最近の報告では、日中に「すぐ横になりたい」と感じるような強い眠気や疲労感について、この1か月ほどほとんど感じていないとのことでした。
睡眠についても、寝つきが良く、夜中に目が覚めた場合にも比較的すぐ再び眠りに入り、朝を迎えられているとの報告があります。
一方で、日によっては首や肩の張り、ふくらはぎのだるさ、眼精疲労などを感じることもあり、すべての不調がなくなったわけではありません。
休日や長期連休の過ごし方にも変化
初診から約6か月が経過した時点で、患者さんから休日や長期連休の過ごし方についても変化を感じているとのご報告を頂きました。
以前は休日になると疲労感が強く、身体を動かしにくいことがありました。また、外出しようと思っても、飲食店やショッピング、交通機関など人の多い場所で、めまい、吐き気、緊張感、多汗などが起こることを心配し、外出を控えることが繰り返しあったとのことです。
休日であっても十分にリラックス出来ず、休んだ感じがしにくい状態が続いていました。
初診以降、現在までに長期連休を3度過ごされましたが、こうした不調は徐々に感じにくくなり、本人からは体調や気分にも安定感を感じるようになったとの報告がありました。
予定を立てやすくなり、休日の日常的な行動量も増え、予定を入れた後の疲労感についても以前より軽くなったとのことです。
また、「自分自身や周囲の人に対して心の余裕を感じる時が増えた」「時間を有意義に使えるようになった」といった変化も報告されています。
現在も、身体の状態と日常生活の変化を継続して確認しています。

睡眠だけでなく、外出、発汗、音への過敏さ、活動性など日常生活の変化も確認
この症例で重視していること|「眠れたか」だけでは見ない
この症例では、睡眠の不調とともに、動悸、息苦しさ、身体の緊張、発汗・熱感、音への過敏さ、休日の活動性、排便、疲労感など、複数の症状がみられていました。
そのため、経過を見る際にも睡眠だけを単独で評価するのではなく、
- 寝つき
- 夜間覚醒
- 朝起きた時の身体の状態
- 日中の眠気や疲労感
- 呼吸
- 身体の緊張
- 胃腸・排便の状態
- 仕事中や外出時の状態
- 休日にどのように過ごせているか
など、実際の日常生活まで含めて確認しています。
施術室の中だけで変化を判断するのではなく、その後の生活がどう変わっているのかを継続して確認することを、当院では大切にしています。
澤田鍼灸院での施術について
当院では、「睡眠の症状だからこの経穴」というように、症状名だけで施術内容を決めることはしていません。
これまでの経過や医療機関での検査・治療内容を確認し、姿勢、身体の動き、関節可動域、筋肉の状態、脈診、腹診などから現在の身体の状態を確認します。
そのうえで、どこに施術する必要があるのか、どの経穴・道具を選択するのか、どの施術手法・手技を用いるのかを考えながら、一人ひとりの施術を組み立てています。
睡眠の不調や複数の身体症状が続いている場合について
眠りが浅い、中途覚醒が続く、日中の強い眠気や倦怠感があるといった症状には、睡眠障害のほか、身体疾患や精神疾患などが背景にある場合があります。
また、動悸、息苦しさ、めまいなどについても、症状や経過によっては医療機関での診察・検査が必要です。
当院では、病院での検査や治療と鍼灸を対立するものとは考えていません。必要な医療を受けながら、鍼灸で確認できる身体の状態やその後の経過をみていくことを大切にしています。
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大阪・柏原で睡眠や自律神経に関わる不調についてご相談ください
はりきゅう専門 澤田鍼灸院では、柏原本院および大阪市・難波分院で施術を行っています。
眠りの浅さや中途覚醒だけでなく、動悸、息苦しさ、身体の緊張、疲労感など複数の不調が重なっている場合もあります。
「自分の症状について相談できるのか分からない」という場合も、まずは公式LINEからお問い合わせください。
はりきゅう専門 澤田鍼灸院
執筆・監修:澤田侑輝(はり師・きゅう師)
※本症例は患者本人の許可を得て掲載しています。
※掲載している経過は個別の症例におけるものです。すべての方に同様の経過や結果を保証するものではありません。
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