朝起きることが難しい、立ち上がると気分が悪くなる、頭痛や倦怠感が続くなど、起立性調節障害(OD)でお悩みの方へ。
起立性調節障害は、特に小児・思春期にみられることがあり、学校生活や日常生活に大きな影響を及ぼす場合があります。
はりきゅう専門 澤田鍼灸院では、起立性調節障害を鍼灸だけで判断・治療するのではなく、小児科など医療機関での診断・治療内容を確認しながら、現在の身体の状態や睡眠、疲労、日常生活の変化をみて鍼灸施術を行っています。
柏原本院/大阪市・難波分院でご相談いただけます。
起立性調節障害(OD)とは
起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation:OD)は、起立時の循環調節に関わる機能がうまく働かないことなどによって、朝起きにくい、立ちくらみ、頭痛、倦怠感、動悸など、さまざまな症状がみられる疾患です。
日本小児心身医学会では「小児起立性調節障害診療ガイドライン改訂第3版」が2025年に刊行されており、診断・評価・治療などについて専門的な指針が示されています。
このような症状がみられることがあります
- 朝なかなか起きられない
- 立ち上がった時に気分が悪くなる
- 立ちくらみ、めまい
- 頭痛
- 強い倦怠感
- 動悸
- 息切れ
- 食欲低下や吐き気などの消化器症状
- 午前中に調子が悪く、午後から動きやすくなる
- 睡眠のリズムが乱れる
- 学校生活に支障が出る
ただし、これらの症状があるからといって、必ず起立性調節障害とは限りません。
貧血、心疾患、内分泌疾患、神経疾患、睡眠障害など、別の病気や状態が背景にある場合もあるため、症状が続く場合には小児科など医療機関での診察・検査が重要です。
「朝起きられない=怠け」ではありません
起立性調節障害では、朝起きられない、学校へ行けない、午前中に活動できないなどの状態が続くことがあります。
本人の意思だけで解決できる問題として扱うのではなく、身体の状態を医学的に確認し、家庭や学校を含めて適切に対応していくことが大切です。
症状が長く続くことで、学習、通学、友人関係、生活リズムなどにも影響が広がることがあります。
当院でも、「朝何時に起きられたか」だけではなく、学校へ行けたか、勉強や読書ができたか、外出や運動ができたかなど、実際の日常生活を確認しながら経過をみています。
医療機関での診断・治療を大切にしています
起立性調節障害は、症状だけで自己判断するものではありません。
医療機関では、問診や身体診察のほか、必要に応じて起立時の血圧・脈拍などを確認し、他の病気が隠れていないかを含めて評価されます。
治療では、生活習慣への対応や運動などの非薬物療法、状態に応じた薬物療法、心理社会的な要因への対応などが検討されます。
澤田鍼灸院では、医療機関での診断や治療と鍼灸を対立するものとは考えていません。病院で必要な評価・治療を受けながら、その内容を確認したうえで鍼灸施術を行います。
澤田鍼灸院で確認すること
当院では、「起立性調節障害にはこの経穴」というように、病名だけで施術内容を決めることはしていません。
初回には、
- いつ頃から症状が始まったか
- 朝の起床状態
- 午前・午後・夜間での体調の違い
- 頭痛、めまい、動悸、息切れなどの有無
- 睡眠
- 食欲や胃腸の状態
- 疲労感
- 学校への通学状況
- 運動や外出ができているか
- 医療機関での診断・検査結果
- 現在の治療や服薬内容
などについて確認します。
そのうえで、姿勢、首や肩・背中などの緊張、身体の動き、関節可動域、脈診、腹診など、実際の身体の状態を確認します。
一つの検査や一つの症状だけで判断せず、複数の情報から身体の状態とその後の変化をみていきます。
施術直後だけではなく、日常生活の変化を追います
当院が特に大切にしているのは、施術直後の身体の変化だけではありません。
次回来院時には、
- 朝起きられる時間がどう変化したか
- 頭痛や倦怠感はどうだったか
- 学校へ行けたか
- 勉強や読書ができたか
- 外出や運動ができたか
- 寝つきや睡眠はどうだったか
- 一日の中で活動できる時間が増えたか
などを確認します。
その日の施術前後だけではなく、数週間、数か月という経過の中で、実際の生活がどのように変化しているかを継続して確認します。
澤田鍼灸院の鍼灸施術
身体の状態を確認したうえで、どこに施術する必要があるのか、どの経穴・道具を選択するのか、どの施術手法・手技を用いるのかを考えながら、一人ひとりの施術を組み立てます。
鍼を深く刺すことや、多くの場所へ施術すること自体を目的とはしていません。
刺さない鍼や細い鍼、痕の残りにくい灸なども使用し、年齢や身体の状態、刺激への反応などを確認しながら施術方法を選択します。
起立性調節障害と自律神経に関わる不調
起立性調節障害では、自律神経による循環調節が関係する一方、実際の症状や背景は一人ひとり異なります。
当院では「自律神経を整えればすべて解決する」と単純に考えるのではなく、医療機関での評価を前提に、睡眠、疲労、身体の緊張、胃腸の状態、活動性なども含めて経過を確認しています。
実際の施術症例|中学生の起立性調節障害
当院で長期間経過を確認している、中学生の起立性調節障害の症例をご紹介します。
初診時には、朝起きることが難しい、強い頭痛、倦怠感、睡眠の乱れなどがあり、学校生活や日常生活にも大きな支障が出ていました。
また、ゲップとしゃっくりが混ざったような症状が長時間続くなど、複数の身体症状が重なっていました。
施術開始後も経過は一直線ではありませんでしたが、身体の状態と生活の変化を継続して確認しました。
長期経過の中で、本人・保護者から、ゲップ様の症状、頭痛、寝つき、朝の起床、読み書き、活動性などについて変化が報告され、現在もその後の生活状況を含めて経過を確認しています。
この症例では、施術前後の身体の動きだけではなく、「朝起きられるか」「文字を読めるか」「学校生活へ戻っていけるか」など、日常生活そのものを長期的に追っています。
※本症例は患者さん・保護者の許可を得たうえで、一症例の臨床経過として掲載しています。施術後の反応や経過には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
よくあるご質問
起立性調節障害と診断されています。鍼灸を受けられますか?
ご相談いただけます。
医療機関での診断、検査結果、現在受けている治療や服薬内容を確認したうえで、身体の状態をみながら鍼灸施術を行います。
薬の中止や変更については、自己判断せず主治医へご相談ください。
まだ起立性調節障害と診断されていませんが、朝起きられません
朝起きられない原因は起立性調節障害だけではありません。
症状が続いている場合には、まず小児科など医療機関で相談し、必要な評価を受けることをおすすめします。
医療機関での評価と並行して鍼灸をご希望の場合は、これまでの経過をお聞きしたうえでご相談をお受けします。
学校へ行けていない状態でも相談できますか?
ご相談いただけます。
学校へ行けているかどうかだけを施術経過の基準にはせず、起床、睡眠、頭痛、疲労、食事、外出、勉強や趣味など、現在できていることも含めて経過を確認します。
何回くらいで変化しますか?
必要な回数や期間は、症状の程度、発症からの期間、年齢、身体の状態、生活環境などによって異なります。
比較的早い段階で身体や生活に変化がみられる場合もあれば、長期間症状が続いている場合など、時間をかけて経過を確認する必要がある場合もあります。
初回の身体の状態と、その後の反応・日常生活の変化を確認しながらお伝えします。
鍼が怖い子どもでも受けられますか?
当院では、刺さない鍼や細い鍼など複数の道具を使用しています。
年齢や刺激への敏感さ、身体の状態を確認し、無理に強い刺激を行うことはありません。不安がある場合は事前にお伝えください。
大阪・柏原で起立性調節障害についてご相談ください
はりきゅう専門 澤田鍼灸院では、柏原本院および大阪市・難波分院で施術を行っています。
起立性調節障害では、本人だけでなく、ご家族も長期間悩まれていることがあります。
これまでの診断・検査・治療内容、現在の学校生活や日常生活の状態も含めてお聞きし、実際のお身体の状態を確認します。
はりきゅう専門 澤田鍼灸院
執筆・監修:澤田侑輝(はり師・きゅう師)
※本ページは、起立性調節障害に関する一般的な情報と当院での施術方針をご紹介するもので、医師による診断・治療の代わりとなるものではありません。
※症状や経過によっては、医療機関での診察・検査をおすすめします。
※鍼灸施術後の反応や経過、必要な期間・回数には個人差があります。