本当の鍼灸とは

世間一般の皆様は、鍼灸に対してどの様なイメージをお持ちでしょうか?

昨今、鍼灸は世界的に注目されており、様々な国で研究が進められています。最近は、メディアなどでも鍼灸の特集を取り上げることが増えてきましたが、鍼灸がどのような技術であるのか、よくご存じない方は、まだまだ多いのではないでしょうか。

鍼灸の歴史
鍼灸に対して、怪しい、胡散臭いといったような、イメージを持っている方もおられるかもしれませんが、実は鍼灸や漢方などの東洋医学には、二千年以上もの歴史が存在しています。

昔は、鍼灸や漢方を中心に医療が行われていました。日本では、明治時代に西洋医学が採用された影響で、医療は西洋医学が主となりましたが、東洋医学は、途絶える事なく、現代まで受け継がれてきました。

そのような長い歴史の中で、様々な先生方による膨大な臨床実践が行われたことにより、東洋医学や東洋哲学が体系付けられ、人体のあらゆる所に経穴(ツボ)と呼ばれる反応点が、三百ヶ所以上存在していることなどが発見されてきました。

経絡経穴鍼灸模型
全身には、十二種類の経絡(太陰肺経、陽明大腸経、陽明胃経、太陰脾経、少陰心経、太陽小腸経、太陽膀胱経、少陰腎経、厥陰心包経、少陽三焦経、少陽胆経、厥陰肝経)や奇経八脈(督脈、任脈、衝脈、帯脈、陽維脈、陰維脈、陽蹻脈、陰蹻脈)などが流れており、その経絡上に経穴存在していると言われています。